キャンプを拒否してた主婦がキャンプに行く気になったワケ
昨年、とうとうキャンプデビューを果たしました。
それまでキャンプには全く興味がなく、というよりも行きたくない派だった私。行ったら行ったで楽しかったのですが、なぜ行く気になったのかキロクしておきます。
これからキャンプに行きたいけど、家族や友達が乗り気じゃないという人の目に留まって、少しでも参考になれば幸いです。
1)そもそも、なぜキャンプが嫌なのか
実際に体験する前に考えていたキャンプに行きたくない理由を挙げてみました。
・めんどう
・落ち着かない
・暑さや寒さが気になる
・虫がイヤ
・金銭的にもそんなにお得じゃない
なんといっても「めんどう」が最大の理由です。テントを張ったり、食事の用意をしたりと手間がかかることがたくさん。キャンプが好きな人は、その手間を楽しむというけど、どうしても楽しむ自分をイメージできませんでした。
また、自分のテントサイトのすぐ横に見知らぬ人達のテントがあったり、寝る時はテントのチャックを閉めるだけだったりと、想像するだけであまり落ち着けなさそう、夜は寝袋で暑さ寒さの調整はどうするのか、テントに虫は入ってこないか、そもそも虫と同じ目線で寝るってことが落ち着かない、など…。
そして、やはり主婦としては気になるのがコスト感。無料で利用できるキャンプ場のほか、それほど高くない価格で利用できるところがほとんどです。一見、お得に家族旅行ができそうですが、テントや寝袋を持っていない場合は借りるか、買うことになりますし、持っていてもメンテナンスやアイテム追加など、結局はそれなりに費用がかかってしまいます。
とにかく、テント泊のキャンプの良さがわかりませんでした。
2)行く気になったワケは?
では、そんなテント泊キャンプにネガティブイメージ満載の私が、なぜ行く気になったのでしょうか? それには、オットの長期にわたる努力と戦略があったように思います。
・テントやアウトドア用品などに関する情報の紹介
買う前提での話ではなく、「友だちがこれ買ったんだって」や「こんなのなら家でもおしゃれに使えるね」のように、あくまでもさりげなく、でもちょいちょい「こんなの憧れちゃうなぁ」という感じでアウトドア用品を紹介されました。
特にそうした商品の紹介サイトのアドレスなどを通話アプリやメールに添付してあったのが効果的だったかもしれません。というのも、普段ネットを見る際に、アウトドア系の広告が多くなったり、ショッピングサイトから関連する商品の情報が送られてきたりしたので、自然とアウトドア用品を目にする機会も増えることになりました。
・子どもの教育効果からのアプローチ
うちのムスメは、運動音痴の、どちらかと言えばインドア派。なるべく外で遊んでほしいものの、親と遊んでもたいして面白くもないらしく、長続きがしないうえ、こちらとしてもなかなか長時間外遊びに付き合うにはしんどい部分もありました。
でも、キャンプならテントの設営やご飯作りでお手伝いもできるうえ、朝から晩まで「外」遊び状態! しかも、家族でキャンプの計画を立てることは、計画性、自主性、想像力を育てることにもつながるなど、子どもにとっていい効果ばっかりらしいよ、と子どもの教育面からのアプローチもありました。
・友だち家族の協力
ダメ押しは友だち家族。子どもつながりで家族ぐるみのお付き合いをさせていただいている、大のキャンプ好き家族がいます。でも、一緒に行こうよと声をかけてもらっても、毎回「興味ないから~」とお返事していました。
それが、やはり子供つながりで家族ぐるみのお付き合いのある、キャンプに興味はあるけど未経験のご家族も合わせた、私以外のみんなでキャンプの話で大盛り上がり。そのタイミングで、秋の気候のいい時に、めったに取れない人気キャンプ場を押さえたので行かないか、と声をかけられました。
・無理強いはしない
キャンプ大好きご家族も、キャンプ初心者ご家族も、そしてオットも、とりあえず私(とムスメ)が参加さえすれば、あとは好きに過ごしていいよと言ってくれました。
乗り気ではない状態で、あれもやろう、これもやろうと言われるのは、正直、押し付けられている気がしてしまってよけい面倒になってしまうことがありませんか?
でも、無理にみんなと釣りやカヌーをする必要はないよ、好きに本読んだり、散歩していていいよと言ってくれたんです! おかげで心理的負担がちょっと減った気がしました。
3)行ってみてどうだった?
結果は、楽しかったです!
ただ、秋の良いシーズンを選んだはずだったのに、なぜか台風が接近。それでも、近づいているだけで直撃ではないからと、勢いで行くことに。
天気予報では夜になって弱り雨程度のはずでしたが、実際には午前中から降り始め、強めの雨が降ったりやんだりの中でのキャンプとなりました。
設営するだけでもそれなりに手間取ってしまったものの、むしろめったにない状況の中でのキャンプを大人も子どもも楽しむことができ、無事にキャンプデビューを果たしました。
4)つまり・・・
オットの長期的な戦略と友達の協力により実現した私のキャンプデビュー。私自身、行ってしまえば全力で楽しむ主義なので悪天候の中でもそれなりに楽しく過ごせましたが、もし、もっとイヤイヤな気分で参加したら、もう2度と行くもんかと思ってしまったかもしれません。
でも、行く前に無理強いされなかったこと、現地での楽しい計画などをみんなでワイワイ話しながら決めたことなどから、キャンプに対してわりと良いイメージで終わることができました。
ちなみに、天気が良いベストコンディションでならもう1度ぐらい行ってもいいかなぁなんて口走ってしまったため、次回のキャンプに向けて、オットのプレゼンと計画が始まっています。しかし、1度行っているため夫の言動にちょっと強引に感じる部分も…。
確かに、私自身デビュー前よりはキャンプに対する心理的ハードルは低くなった気がしますが、かと言って好きになったわけではありません。そんななかちょっとでもゴリゴリ感を感じてしまうと、意地でも行きたくないという天邪鬼が顔出してきます。しかもそんなテンションでキャンプに行っても、結局は現地でケンカしてしまいそうです。
つまり、キャンプに行きたくない、興味がないという人をその気にさせて、なおかつキャンプも成功させるためには、「天岩戸方式」が私の一番のおすすめです!